バイナンスに登録してみたものの買い方が色々あってどうすればいいかわからない!という人は少なくありません。
今回の記事では、バイナンスコインを購入する例をもとにバイナンスでの様々な買い方について紹介していきます。
- バイナンス現物取引での買い方は、リミット・マーケット・ストップリミット・OCOの4種類!
- リミット注文はは指値注文のこと
- マーケット注文は成行注文のこと
- ストップリミット注文は逆指値注文のこと
- OCOはリミット注文とストップリミット注文を同時に行える注文方法
- バイナンスのアプリでもブラウザと同じ買い方ができる
- バイナンスコインを活用すると取引コストを抑えることができる
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バイナンスでの買い方|BNB購入方法で紹介
今回はバイナンスでできる4つの現物取引から、BNBを購入する想定でそれぞれの買い方を説明していきます。
注文方法 | 特徴 |
---|---|
リミット注文 | 指値注文のこと
通貨の価格と数量をあらかじめ決めて注文する |
マーケット注文 | 成行注文のこと
通貨の価格は決めず、数量だけ指定して注文する |
ストップリミット注文 | 逆指値注文のこと
指定した価格以上・以下での売買を注文する あらかじめ損切り設定しておく時などに使われる |
OCO注文 | リミット注文とストップリミット注文を両方出し、先に約定した方が成立する注文 |
現物と現金の交換が行われる取引のこと
仮想通貨取引での現物は仮想通貨なので、仮想通貨と現金を交換する取引を指す
バイナンスの買い方|リミット注文
リミット注文は希望の価格を指定して注文を出すことができます。
チャートを見ていて、「もう少し下がったら買いたい」と思うことってありますよね。
そういう時にもう少し下がった価格を指定してリミット注文を出しておくと、その価格になった時に自動的に取引が行われるようになります。
今回はBTCでBNBを売買する例ですので、以下の両方を入力します。
- BTCで希望価格を入力
- BNBで希望枚数を入力
両方入力すると、合計の部分に合計金額が表示されるようになっています。
購入する場合は緑の「BNB購入」のボタンを押し、売却する場合は赤の「売却BNB」を押すことで発注されます。
バイナンスでは上記の方法の他に、割合を指定して保有している資産に応じて自動的に「枚数」を指定してくれる機能があります。
希望価格を入力後、25・50・75・100%の4段階の内から割合を決めることで、より簡単に枚数を決定することができます。
取引が完了すると、自分の口座にコインが増えている(または減っている)はずなので確認しておきましょう。
チャートに表示されている現在価格とかけ離れた価格で注文を出すと、取引相手が見つからず注文が成立しない場合が多くなります。
リミット注文を使う時には、注文価格が現在価格からかけ離れないようにしましょう。
バイナンスの買い方|マーケット注文
マーケット注文では、希望の枚数を指定して通貨を売買できます。
リミット注文とはちがって、価格を設定することはありません。
マーケット注文では、2種類の入力方法を選べます。
①は合計金額を入力する方法です。今回の場合はBTCでBNBを買うので、合計金額を指定すると指定した分のBNBがその時の価格で購入されることになります。
ちなみに手数料も含んでいるので、実際に手元に残るBNBは手数料が引かれた金額分になります。
②は希望枚数を入力する方法です。今回はBNBを買うので、BNBの枚数を指定することになります。注文を決定すると、その時の価格で指定した枚数分購入できます。
マーケット注文はリミット注文と比べて入力する手数が少ないので、素早く注文を出せる特徴があります。
チャートを見ていて今すぐ買いたい(または売りたい)!と思った時に利用することが多いです。
リミット注文と同様に、割合を決めて自動的に枚数を入力する方法も利用できます。
素早く注文できる特徴は「スリッページ」が大きく開く原因にもなるので用意注意
注文を出してから約定するまでの間にも価格は変動しており、注文時と約定時の価格が変わってしまう場合がある
この価格の差を「スリッページ」と呼ぶ
チャートが大きく動いている時はスリッページの幅が大きく開いて思わぬ損となることがあるので、激しい変動時は利用をおすすめしない
バイナンスの買い方|ストップリミット注文
ストップリミット注文は基準となる価格を設定して、その価格より上がった(または下がった)場合に指値注文を出す方法です。
通常、取引時に働く心理は以下です。
- 設定した基準価格よりも下がったら買いたい
- 設定した基準価格よりも上がったら売りたい
ところが、ストップリミット注文の場合は以下のように注文が出されます。
- 設定した基準価格よりも上がったら設定した買い注文が出される
- 設定した基準価格よりも下がったら設定した売り注文が出される
つまり通常働く心理とは逆の注文を出すような仕組みになっているのです。
この仕組みをうまく使うと「損切り」をあらかじめ設定しておくことができます。
この価格までは保有すると決めて、その価格から下がった場合は損切りしてしまうというのは、特に短期トレードではよくある手法です。
手動で売却注文を出すこともできますが、ストップリミット注文で先に損切りラインを設定しておくことで、迷うことなく自動で損切りできるメリットがあります。
買い注文でもストップリミット注文は有効に活用できます。
チャートの動きをしっかりと分析できる人は買いのサインが出たところで基準価格を設定し、価格が上がればそのまま基準価格で購入します。
その後読み通り価格が上がれば、利益を生み出すことができるわけです。
ストップリミット注文は、特に短期トレーダー向けの注文方法であり中・上級者向けの注文方法であることがわかりますね。
バイナンスの買い方|OCO注文
リミット注文を同時に出すことができる注文方法です。
成立するのはどちらか一方の速い方で、成立しなかった注文は自動的にキャンセルされる仕組みになっています。
通常「ストップリミット注文」となっているタブの横にある▼マークを押すと、「OCO注文」が選択できるようになります。
価格が上がると予想してリミットで買い注文を設定しておき、価格が下がった場合の保険にストップリミット注文で損切りを設定しておきます。
こうすることで、利益確定も損切りも同時に設定することが可能です。
価格変動が読めない時や安定した取引を行いたい場合によく使われる注文方法です。
バイナンスのスマホアプリでの買い方
バイナンスアプリからもブラウザと同じ注文方法を選択して売買できます。
まずはアプリを「ライト版」から「Pro版」へ変更しましょう。
「ライト版」は非常に簡単に使えますが、注文方法の選択ができないようになっています。
アプリの左上にある人のアイコンをタップすると「トランザクションがライト」という項目が出てきます。
この部分の設定を解除すると「Pro版」へ変更できます。
「Pro版」に変更すると、ホーム画面の表示が大きく変わります。
アプリの下部「トレード」を選択すると取引画面が表示され、デフォルトで「指値」となっているところを触ると注文方法が選べるようになります。
ブラウザと同じように以下の4種類の注文ができます。
- 指値→リミット注文
- 市場→マーケット注文
- ストップリミット注文
- OCO注文
ブラウザでチャートを見ながらアプリで注文を入れることもできます。
バイナンスでの購入と手数料
バイナンスで仮想通貨を買うためには、まずバイナンスの口座に入金する必要があります。
入金方法については以前の記事で詳しく紹介しているので、ここでは簡単に説明していきます。
バイナンスのクレジットカード入金と手数料
バイナンスでは日本からもクレジットカード入金ができます。
購入できる通貨は6種類と限られていますが、バイナンスで基軸として使いたい通貨を直接日本円で購入できるのは大きなメリットです。
利用できるカードは、VISAかmasterのみとなっています。
以下のどちらか高い方
- 購入する通貨の価格の3.5%
- 10USD(2月14日現在:約1150円)
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- BNB(バイナンスコイン)
- XRP(リップル)
- BUSD(バイナンスユーエスディー)
- USDT(テザー)
バイナンスの仮想通貨入金と手数料
海外取引所に入金する方法として一般的なものが、仮想通貨入金です。
バイナンスで基軸として使いたい通貨をあらかじめ国内取引所で購入しておき、それをバイナンスに送金するという方法です。
この方法では国内取引所で扱っている通貨を送ることができます。
入金手数料はかからないが、通貨ごとにネットワーク手数料が発生する
また国内取引所側の仮想通貨出金手数料が発生する場合があり、これが案外高くつくためクレジットカード入金の方が手数料を安く抑えられる場合がある
仮想通貨の送金手数料が安い国内取引所を選ぶことで手数料を抑えることができる
BNB(バイナンスコイン)を購入するメリットと特徴
今回の取引例の中で出てきたバイナンスコインは、バイナンスが独自に発行するトークンです。
ここでは、バイナンスコインを購入するメリットとその特徴を紹介していきます。
BNB(バイナンスコイン)の保有で手数料が割引になる
バイナンスコインを使うと、取引に発生する手数料が割引される仕組みになっています。
また、バイナンスコインを基軸として取引を行う時は、取引手数料がかかりません。
バイナンスコインをうまく使うことで、取引コストをかなり抑えることができるのです。
- 現物取引…25%
- 先物取引…10%
- レバレッジ取引…25%
BNB(バイナンスコイン)に両替ができる
取引時に残ってしまった中途半端な通貨をバイナンスコインに両替することができます。
バイナンスコインにしてしまえば、手数料の割引に使えるなど非常に有効に活用できるのでそのまま残りを持っておくよりも有用です。
BNB(バイナンスコイン)は定期的なバーン(焼却)を行っている
バイナンスコインは定期的にバーン(焼却)を行っています。
バイナンスコインの枚数が増え続けることなく一定数バーンされることで、バイナンスコインの希少価値が高まっていくようになっているのです。
このため、バイナンスコインの価格上昇を狙った利益の出し方にも期待が持てるようになっています。
バイナンスは日本でも使える!日本禁止の可能性は?
2022年2月14日時点で、バイナンスは日本人ユーザーも利用できる海外取引所です。
しかし過去には、金融庁からの警告を受けて日本人向けサービスを一時停止したこともあります。
当時のユーザーはこれによって、一時期バイナンスを利用できなくなってしまったのです。
昨年もバイナンスは日本の金融庁から警告を受けています。
今のところは問題なく利用できますが、今後また警告を受けることがあれば日本人向けサービスの停止や日本人利用の禁止といった措置が取られる可能性があります。
こうした問題も抱えているということを念頭に置きながら、自己責任で利用しましょう。
ちなみに、日本人ユーザーがバイナンスを利用したからといって罰せられることはありません。
バイナンスが日本人禁止となった場合は、事前告知を受けてすぐに口座の中身を移動するなどしなければならないことを覚えておきましょう。
バイナンスでの買い方まとめ
バイナンスの現物取引では、4種類の買い方があります。
リミット・マーケット・ストップリミット・OCO、それぞれの用途に合わせて使い分けてみましょう。
バイナンスで取引を行う時には、バイナンスコインを基軸通貨として使うことで取引コストを抑えることができます。
バイナンスコインはクレジットカードを使えば直接日本円で購入できるため、入金から取引までをスムーズに行えるのです。
バイナンスコインを有効に活用しながら、様々な注文方法を駆使して通貨を売買していきましょう。